秒速5センチメートル

「君の名は」で有名な新海誠監督の「秒速5センチメートル」が好きです。どの速さで生きて行ったら自分の一番大事なものに再会することができるのか?という、切なく重いテーマが胸に響きます。
久しぶりに、八島ヶ原湿原を時速2キロメートルでゆっくりと歩きました。野鳥と出会う前から、山々や高山植物の素晴らしさを感じていた私には、その速さがとても心地よいと感じたのです。
霧ヶ峰高原の象徴、ニッコウキスゲが今年はもう満開となり、凄く爽やかでした。先々週見頃だったアマドコロは花を散らせ、変わらないものと変わるものの不思議に触れることもできました。
木道を歩き始めてすぐに、ノビタキの家族に出会いました。父親と虫とりに励む幼鳥は可愛く、見学している人に、笑顔をたくさんプレゼントしていました。
綺麗な空気を吸い、カッコウ、ホオアカ等、高原の野鳥達を見学しながら歩いていると、木道近くのミズナラの木からウグイスの声が聞こえてきました。しかも、なんと!姿までハッキリ見えています。声に合わせて膨らむ喉がかすかに分かりました。ウグイスをはっきりと見たのは初めてでしたので、とても驚きました。
湿原を管理しているレンジャーの方や団体登山のみなさんと一緒に、静かに歓声をあげての、10分間の貴重なウグイス鑑賞体験でした。
帰りに、大絶景の車山肩を散策しました。満開となったニッコウキスゲの間を飛び回るノビタキやホオアカは限りなく愛おしい。帰りがけ、駐車場近くの木にビンズイがとまり、美しくさえずっていました。なにか得した気分でした。
天気は今一つでしたが、最高の時間を過ごすことができました。時速2キロメートルでは、周りの様子がよく分かり、たくさんの発見ができました。
本当に野鳥は素晴らしい!
毎日が感動で溢れています。野鳥達、本当に本当にありがとうございます!!感謝!!

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